シノアリス。初めて見た時には、意味が分からなかったが、SINoALICEと併記されているのを見てピンと来た。
恐らく”SINoALICE”は、”Sin of Alice”であり、死のアリスではないだろうか。
「それは最悪の『物語』」と銘打たれ、童話の主人公に各々、暴力(赤ずきん)、卑劣(シンデレラ)、束縛(アリス)、正義(スノウホワイト)、虚妄(ヘンゼル・グレーテル)、依存(ピノキオ)、悲哀(人魚姫)、被虐(かぐや姫)、睡眠(いばら姫)と各種の欲望が添えられている。
およそ欲望とは程遠く思われるかもしれない単語、「正義」、「睡眠」があるが、ストーリーを読み進めると欲望である理由が何となく分かってくる。
ゲーム開始時には、凛々しいスノウホワイトを選んだ。しばらくスノウホワイトで進めたが、いばら姫に変えた。変えたと言ってもいつでもスノウホワイトもプレイできるし、他のヒロインも選択できる。
中央に表示させたいばら姫(Ibarahime)の第1章をクリアし第2章が開放された図。
クエストが開始されるときに、ストーリーは展開する。
優しい声色とは裏腹にシュールな言葉。非現実的であり、超現実的であると言って良いかもしれない。
ゲームを始めたばかりということもあって、戦闘もサクサク進み、章も進められる。
ところで、絶対に音声が聞こえる状態でプレイした方がいい。ゲーム内でも世界観を楽しむためにヘッドホンステレオなど、音を聞かれる状況でのプレイが推奨されている。
実際、プレイしていても声も聞かないともったいないし、音楽も聴かないともったいない。音による演出が秀逸なのだ。
戦闘は手動(マニュアル)も可能だし、自動(オート)も可能だ。ストーリーを特に楽しみたい向きには、装備その他の充実を図ってオートバトルで進めるのも手だろう。
ところで、インストール時から、楽しませる用意がなされている。インストールが終わったかと聞き、未だだとタップすると、小話してくれる。
案内役は操り人形のギシンとアンキ。「疑心暗鬼(ぎしんあんき)」から採ったのだろう。ドキッとするような小話も面白く、インストール完了までに2つ小話してもらった。
ちょっぴり早口で、奇妙な声のギシンとアンキ。チュートリアルだけでなく、時折現れる。
悪態をつきに現れた。でもこれはプレイヤーに向けた言葉では無いよ。他でもないいばら姫に向けられた言葉なのだ。
毎回というわけでは無いけれど、こんな風に遊び心が溢れている。
10連ガチャにも遊び心があった。
アンキの言葉にこの後ギシンが悪態をつくんだけど、ギシンがレアを1つ増やしてくれる。
未だ始めたばかりで課金もしていない状況だけど、SSレアもSレアも結構あるでしょう。戦闘画像の下部分を見ると分かるよね。
シノアリスの魅力を総括すると、先ずは世界観が面白い。そして演出も良い。遊び心もある。ストーリー展開も楽しみ。つまり評価は上々ということ。
それから、テーマから想像すると陰鬱な感じを想像したけれど、遊んでみると陰気な感じは無い。むしろ考えさせられる感じ。尤も今後の展開については分からないけど・・・。
最近、幾つかインストールしたゲームアプリではお勧めできる。
なかなか続けて遊べるアプリって少ないから貴重だよ。
個人的にはいばら姫が好き。赤ずきんとのからみもゾクゾクする。
だって眠りたいだけのいばら姫を赤ずきんは・・・