
【夏休み旅行記②】懐かしい町で親戚を訪ね、温泉とお土産に心ほぐれる一日@温海温泉
前夜からの雨は止まず、びしょ濡れのテントの撤収は大変です。
ここは経験値が活きてきます。
前日にコンビニで買っておいたパンと夫君が淹れてくれたコーヒーで朝食。
雨でもターフの下で飲む淹れたてのコーヒーは格別です。
手際よく片付け、速やかに移動しました。
親戚を訪ねて、昔話にほっこり
母の出身地である温海温泉は、私にとっては子供の頃から夏休みを過ごした第二の故郷です。
それでも訪れるのは何年ぶりでしょう。
お世話になった伯母、いつも笑顔で迎えてくれた従甥の仏壇に、やっと手を合わせることができました。
従兄嫁(従兄は多数)からいろいろと話を聞き、泣き笑い。
人の出入りが多くいつも賑やかだった家が、今は静まり返っていることに、時の流れを感じます。
伯母は土産物屋を営み、朝市に出店するのが生きがいのような人でした。
私が子供の頃の温泉街はとても賑やかで、朝市も勢いがありました。
地名は温海ですが、「あつみ温泉」と表記します。

特に地元特産の漬物などは、朝市でしか買えないものが多かったのですが、
最近は、現地に行かなくても似たような商品が出回っていて、ちょっと残念です。
温海温泉から車で山の方に進むと、一霞という集落があります。
母の実家があるところで、夏休みはこの祖父母宅に泊まっていました。
今は従兄の代になっていて、従兄の孫たちが出迎えてくれました。
仏壇に手を合わせ、可愛がってくれた祖父母にご挨拶です。
雨で散策はできなかったのですが、集落の様子も変わりました。
サルやイノシシが畑を荒らし、熊が出ることもあるとか。
いつも全開だった戸は全て閉じられていて、子どもたちは家の中で遊んでいました。
地元のお蕎麦屋さんで一息
温泉街に戻る途中、お昼は従兄嫁の案内で、地元のお蕎麦屋さん「大清水」へ。
昔からある人気のお蕎麦屋さんです。

盛蕎麦に天ぷらを付けてくれたのですが、この海老天が大きくてぷりぷり。
(写真は撮り忘れた)
従兄嫁が「この海老天を食べさせたくて」とどうやらお店自慢の一品のよう。
また、別メニューで「棒ニシン」を頼んでいるお客さんが結構いらしたので、お店の名物なのかもしれませんね。
懐かしいお菓子をお土産に
午後は土産屋さん巡り。
子どもの頃によく食べた懐かしいお菓子を見つけ、思わず笑顔に。
昔ながらのお菓子や工芸品は、町の人たちの頑張りを感じさせてくれます。
母と弟家族へのお土産に、温泉街にある「大和屋」さんで「元禄餅」を購入しました。
懐かしい故郷の味を持って帰るには、古くから地元にあるお店で手に入れると、エピソードという付録を添えることができます。
その他は、道の駅「あつみ しゃりん」で揃えました。

(左から)
元禄餅、古鏡、ミルクケーキ
下は「もろこし」
ちなみに、私が子供の頃から大好きなのが「もろこし」。
昔は、もっと大きくて硬かった。
東屋旅館で温泉と料理
夕方には宿泊する「東屋旅館」へ。

あつみ温泉に昔からある小さな宿ですが、丁寧に手入れされていて、温泉も心地よく、食事も心のこもった一品一品。
目の前を温海川が流れているので、川のせせらぎが心地よく聞こえます。
(この日は雨だったので、雨音と川のせせらぎが混じってしまいました)
あつみ温泉の旅館に泊まるのは初めてで、お料理がとても楽しみでした。







やっぱりだだちゃ豆はつくんですね。あつみ豚はお初でした。
そして驚いたのは、だだちゃ豆の隣にある「ばい貝」。

実は、前日の釣りで夫君が何度も釣りあげていたのです。
食べ方がわからず、海に返してしまいました(笑)
あつみ温泉は硫黄の匂いがかすかに感じる柔らかいお湯です。
源泉かけ流しではありませんが、古くから湯治客に愛されてきただけに、ゆったり体を休めることができます。
東屋旅館さんは、派手さはないけれど、料理の一皿一皿に心がこもっていて、旅館の方々の“頑張り”が伝わってきます。
フリーWi-Fiが飛んでいてネット環境が整えられていました。
歴史ある温泉町も少しずつ寂しさが見え始めていますが、こうして続けてくれている宿があることは本当にありがたいことだと感じました。
雨上がりのお散歩
この日も一日中雨でしたが、夕飯の後、少しだけ雨が上がりました。
宿の前は川沿いにライトアップされていて、お洒落なベンチに腰を下ろし一休み。
足湯もあるので、お天気がよければ浴衣で一周りするのもおすすめです。


2日目は、観光スポット巡りはできなくても、人との再会や地元の味、お宿の温かさが心に残りました。
「雨だからこそ楽しめる温泉町の時間」——そんな旅の魅力を感じられました。
温海温泉はJR「あつみ温泉」駅が最寄り駅になります。
海岸線を走る特急列車に乗って、車窓から見える海の景色が大好きでした。
車で10分ほど移動すると、温泉街に出ます。
以前のような活気はないものの、大きな旅館と小さな旅館が共に頑張っています。
少し前には、温泉街を盛り上げようと他地域から若い人たちが集まって、地元特産品を使ったジェラートやジュース作りに取り組んでいました。(今は撤退してしまったそうです)
お洒落なカフェも頑張っています。
こうした町おこしは、地域と地元の旅館や企業が一緒に取り組まなければ、なかなか難しい課題です。
若い人たちと一緒にコミュニティを共創するシステムづくりを頑張って欲しいですね。
歴史ある温泉街が元気を取り戻すためにも、訪れる人が増えてほしい――そんな気持ちを強くしました。
私にとっては懐かしい場所。でも、初めて来る人にとっても心に残る旅になるはず。
次は晴れた日にまた訪れて、この町の良さをもっと見つけていきたいです。

