息子たちと観た映画『Michael』。キング・オブ・ポップは今も心の中にいる
キング・オブ・ポップ マイケルにまた会えた。
オープニングから涙腺を抑えるのが大変。
映画『Michael』公開がどんなに待ち遠しかっただろうか。
息子二人と並んで観る至福のひと時だった。
マイケルとは、もちろんマイケル・ジャクソンのこと。
私は10代の時に初のソロアルバム『Off the Wall』を手にしてからのファン。
それまで洋楽は聴くことはあっても、レコードを買うまでのことはなかった。
日本のアイドルのレコードならたくさん持っていたけれど(笑)
ちなみにマイケルのアルバムを買おうと思ったのは、学生時代に敬愛していたHIROMI GOのお薦めだったから。
他にもブルース・スプリングスティーンなど、HIROMIさんのお薦めを参考に洋楽に触れていった。
マイケルは、私にとって特別になった。
バラードを歌う時の美しいハイトーンヴォイスがとても耳に心地よかった。
子どもの頃、ラジオから流れていた『ベンのテーマ』で魅了された美声の少年が彼だった。
マイケルの音楽は自然と身体がリズムを刻んでしまう。
雑誌を買い集め、ラジオを聴き、少しでも彼のことを知りたくて夢中になった。
インターネットなどない時代だからこそ、ひとつひとつの情報が宝物だった。
1987年、マイケルのソロ初来日ツアー「Bad World Tour」。
私も母、弟、従兄と一緒に横浜スタジアムへ足を運んだ。
オープニングでマイケルが姿を現した瞬間、会場を包んだ大歓声と熱気は今でも忘れられない。
客席には日本を代表する人気アーティストの姿もあり、誰もが一人のファンとして、マイケルの音楽に夢中になっていた。
本物のマイケルが、確かにそこにいた。

次男はお腹の中でマイケルの歌を聴いていたためか、生後間もない時からマイケルの曲を流すと「キャッキャッ」とご機嫌で全身で踊っていた。
リズム感は胎教で備わったと私は思っている。

次男はいつか大きくなったらマイケルに会いに行くことを夢見ていた。
しかし、ある朝、突然の訃報をニュースで耳にする。
一瞬、ショックを受けた顔をした次男だったけど、「大丈夫、マイケルはここに居るから」と自分の胸をたたいた。
その時、この子は何があっても大丈夫だと思った。
映画は、幼少期の辛かった子供時代から、いろいろな人との出会いによってトップスターになっていった様が描かれていた。
マイケルが抱えていた孤独、情報として感じてはいたけど、映画で観てその重さをあらためて感じた。
逃げ出すのではなく、常にハードルを自身に設け、乗り越えながらトップになっていったのだと。
映画の中でも描かれたペプシのCM撮影中に起きた大事故。
あの出来事が、その後の人生に与えた影響を思うと、私は今でも「あの事故がなければ」と考えてしまう。
映画はマイケルのミュージックシーンが全体を構成していて、楽しかった。
マイケル役のジャファー・ジャクソンの再現性は凄い!
まさに、そこにマイケルが居た。
どんなに大変だっただろう。
でも、努力を惜しまないマイケルを身近で知っていたジャファーだからこそ、
過酷なトレーニング、撮影に挑むことができたのだと思う。
「甥っ子だから」だけでは、あのマイケルを演じ切ることなど無理だ。

また、マイケルに会わせてくれたジャファーに感謝しかない。
次男は「スリラー」のメイキングのシーンで泣きそうになったと言っていた。
映画のラストを飾るのは、あの「Bad World Tour」のロンドン公演だった。
横浜スタジアムで体験したあの日の興奮が一気によみがえり、胸がいっぱいになった。
マイケルはもうこの世にはいない。
それでも映画館を出る頃には、不思議と「また会えた」という気持ちになっていた。
続編で、もう一度あのステージに立つマイケルに会える日を楽しみに待ちたい。


